午前中から雨が降ったり止んだりの天気。そして一旦止んでいた雨が、また降り始めた最終第12レース・優勝戦前。ピットは静まり返り、なんともいえないピンと張りつめた空気が漂っていました。選手や関係者も今や遅しと待ちわびている様子。
そして、出走まであと数分と迫った時、今まで降っていた雨がウソのように止み、優勝戦を待っていたかのように、今日初めての太陽が顔を出しました。何かが起こる予感…。
そして始まった今節の最終レース・優勝戦。進入は展示と同様の枠なり。地元・高橋勲選手(3517・神奈川)がキッチリとインをキープ。ピットからもスタンドのファンの声援が聞こえてきます。そんな中、選手たちは一斉にスタート、栄光のゴールを目指して走り出しました。スタートは正常。外の2艇が遅れる中、トップスタートを切ったのは1コース・1号艇の高橋選手。高橋選手は勝負の分かれ目、1周1Mをミスなく旋回。内を差してきた2号艇・田中信一郎選手(3556・大阪)を振り切ると、そこはもう高橋選手のためのビクトリーロード。ファンの大歓声を受けゴールインすると、両手を挙げてガッツポーズ! G1優勝を飛び越して、SG初優勝を地元水面で達成しました。
レース終了後のウイニングラン。黄金の日差しが祝福するように、高橋選手を照らしていました。
◆SG第54回全日本選手権 優勝戦結果
1着 1号艇 高橋 勲選手(神奈川)
2着 2号艇 田仲信一郎選手(大阪)
3着 3号艇 魚谷 智之選手(兵庫)
4着 4号艇 寺田 祥選手(山口)
5着 5号艇 吉川 元浩選手(兵庫)
6着 6号艇 金子 良昭選手(静岡)
ダービー最終日の第7レース、8レース発売中、植木通彦さんのトークライブがイベント広場ステージで行われました。
ステージ前はひと目植木さんを見ようと多くのファンがつめかけ、今か今かと植木さんの登場を待ちわびます。
第7レース発売中のトークショーでは、植木さんの20年間の軌跡を振り返るVTRが流れ、植木さんが登場! 観客は大拍手で迎えます。
ファン代表のファミリーから花束、お子さんの特製首飾りを贈呈されたあと、お待ちかねのトークショーがスタート!
植木さんの第一声は「みなさん、こんにちは。植木でございます。長い間お世話になりました」
トークショーの内容は引退後の植木さんの近況について。
「だいたい全国の競艇場をまわりました。選手をやめてからファンの方や関係者がどれだけ僕のことを応援してくれていたかという気持ちが、改めてよくわかりましたね。またどれだけ競艇のことを考えているかも分かり、勉強になることが多いです。
競艇選手になったことを誇りに思います。今後もお世話になった競艇界に貢献できるようやっていきたいと思っています」と今の心境を語りました。
また、植木さんは引退してからまだ一度も舟券を買ったことがないそうで「(舟券を)買って、妻に何か買ってあげれればとはイメージしているんですが、まだ(舟券購入に)踏み出せないでいます」とコメント。司会者から「植木さん、舟券は買うだけじゃなく、当たらないとだめなんですよ」とツッコミをいれられていました。
植木さんの今後の予定は
「今年は福岡で賞金王がありますので、年末まではそのお手伝いをしていきたいと思っています」とのこと。
選手時代から変わらず人気の植木さん、競艇ファンとしては今後の活躍も楽しみですね。
優勝戦に出場する6選手による公開インタビューが、第5レース発売中に行われました。各選手のコメントは以下の通りです。
●1号艇 高橋 勲選手(神奈川)
エンジンの手ごたえについては納得の域に達しています。出足、乗りやすさも十分ですし伸びも負けることはないと思っています。全体的にバランスがとれています。スタートも合っています。
昨日は緊張してましたが、今はまだ時間もあるので緊張はしていません。自分の気持ちをコントロールして、いつもどおり自分のレースをしたいと思っています。
地元は僕だけなので、僕だけの応援をよろしくお願いします。
●2号艇 田仲信一郎選手(大阪)
エンジンの調子は初日に比べると行き足もきました。ただ、上位にはやられますけど。
(皆さんに)忘れられないように、一生懸命がんばるだけです。今日は何もすることはないのでゆっくりして、試運転に出ようと思っています。
進入については枠を主張していきたいと思いますね。(外からの動きに対しては?)なんとか枠を守りたいです。その辺はあとで(金子さんに)お願いしておきます。
とりあえずこのレースに集中していきたいです。自分らしいレースができるように頑張るので応援よろしく願いします。
●3号艇 魚谷 智之選手(兵庫)
エンジンは、行き足中心に仕上がっています。(今日の天候に合わせた調整は?)そんなに神経質にならないほうがいいのかなと思っています。
進入についてはいつも言ってるように、3号艇なので3コースから是非とも行きたいと思っています。スタートについては、昨日も深いところから一本いいのが行けたので、自信を持って行けそうです。
今日も力を出し切ります。よろしくお願いします!
●4号艇 寺田 祥選手(山口)
(昨日は寝れましたか?)寝れました。(今村先輩はなんと?)良かったなと。
ペラについては、伸びは負けないと思います。(出足関係は?)昨日レースした感じでは、かなり良くなっていると思います。伸びを生かしたレースをしたいです。
優勝を狙っていきます。応援よろしくお願いします。
●5号艇 吉川 元浩選手(兵庫)
エンジンは、気温が下がってきてからいい感じになってきました。(エンジンの特徴は?)バランスは取れています。特に行き足から伸びにかけてがいいと思います。
コースについてはいろんなイメージを抱きながら、でもまだ迷っています。勝てそうなところから行きたいと思います。
去年は魚谷さんが1着でしたが、今年は僕が1着で、魚谷さんには2着で我慢してもらいたいですね。去年のリベンジのつもりで気合いを入れていきます。応援よろしくお願いします。
●6号艇 金子 良昭選手(静岡)
(エンジンの感触は?)昨日だいぶマシになって、全然引けを取らない感じになっているので楽しみです。
(6枠ですが?)何でもできる枠なのでね。平和島は結構6枠が絡んでいるので、僕は全然あきらめていません。ただ、理想はインコースのターンマークから行きたいですけど。でもダッシュもありますよ。
6枠でも平和島はチャンスがあります。どこからでもスタート感はつかんでいますので皆さん是非、多めに買ってください。
■第10レース 準優勝戦結果
SG3連覇の偉業を成し遂げたい1号艇・魚谷智之選手(3780・兵庫)を筆頭に、辻栄蔵選手(3719・広島)、上瀧和則選手(3307・佐賀)ら3名のSGホルダーが名を連ねた第10レース。スタート展示では上瀧選手が動きをみせ、134625という進入に。本番でも動きを見せるのかが、みどころの一つになりました。本番の進入は佐藤大介選手(3813・愛知)、上瀧選手が動き、146/235の隊形からトップスタートを切ったのは1号艇の魚谷選手。イン逃げを見事に決めて優勝戦の切符を手に入れました。2着には同支部の吉川元浩選手(3854・兵庫)が入り、兵庫勢のワン・ツーフィニッシュとなりました。
1着 1号艇 魚谷智之選手(兵庫)
2着 3号艇 吉川元浩選手(兵庫)
3着 4号艇 佐藤大介選手(愛知)
4着 5号艇 辻 栄蔵選手(広島)
5着 6号艇 上瀧和則選手(佐賀)
6着 2号艇 飯島昌弘選手(茨城)
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■第11レース 準優勝戦結果
田中信一郎選手(3556・大阪)、菊地孝平選手(3960・静岡)、服部幸男選手(3422・静岡)ら実力者が揃った第11レース。動きを見せたスタート展示の進入は、124563と3号艇の寺田祥選手(3942・山口)が大外に。本番の進入は1245/36と寺田選手がカド、大外は服部選手となりました。レースは内2艇が早い飛び出しを見せますが、2号艇・2コースの菊地選手は痛恨のフライング。コンマ05のスタートを切った田中選手がそのまま1Mを回ると盤石のレースで1着を死守し、2005年の第52回全日本選手権以来2年ぶりのSG優勝戦に進出。2着には寺田選手が入り、SG初優出となりました。
1着 1号艇 田中信一郎選手(大阪)
2着 3号艇 寺田 祥選手(山口)
3着 5号艇 守田俊介選手(京都)
4着 4号艇 前本泰和選手(広島)
5着 6号艇 服部幸男選手(静岡)
F 2号艇 菊地孝平選手(静岡)
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■第12レース 準優勝戦
予選トップ通過で地元の期待を一身に浴びる高橋勲選手(3517・神奈川)の走りに注目が集まった第12レース。スタート展示の進入は枠なり。そして本番も動きはなく枠なり進入となりました。スタートは1号艇、3号艇がコンマ0台のスタートを切りますが、前2レースと同様、ここも1コース・1号艇がの高橋選手がきっちりとした仕事をし1着を決めると、2着には4コースからきれいに内を差した金子良昭選手(3156・静岡)が入りました。高橋選手は2003年第50回全日本選手権以来4年ぶりのSG優出。金子選手は1998年の第3回オーシャンカップ以来、なんと9年ぶりのSG優出となりました。
1着 1号艇 高橋 勲選手(神奈川)
2着 4号艇 金子良昭選手(静岡)
3着 5号艇 日高逸子選手(福岡)
4着 2号艇 瓜生正義選手(福岡)
5着 6号艇 吉田徳夫選手(愛知)
6着 3号艇 山崎哲司選手(愛知)
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準優勝戦は全てのレースでイン逃げが決まっています。さて、明日は???
明日(10/8)の優勝戦メンバーと枠番は以下のようになりました。
1号艇 高橋 勲選手(神奈川)
2号艇 田仲信一郎選手(大阪)
3号艇 魚谷 智之選手(兵庫)
4号艇 寺田 祥選手(山口)初SG優勝戦進出
5号艇 吉川 元浩選手(兵庫)
6号艇 金子 良昭選手(静岡)
トーキョーベイパイレーツのトークショー、最終日を飾るのは、濱野谷憲吾選手&角谷健吾選手!
第6レース発売中は、4階指定席においてトークショーが行われました。
トークショーのステージには、本当に大勢のファンが詰めかけ黒山の人だかり。
登場した濱野谷選手は「すごいですね」と驚きの様子。角谷選手にいたっては、キョロキョロと見渡し、司会者に「角谷選手、キョロキョロしないで、話を聞いてくださいね」と注意を受ける始末です。
観客の撮影ラッシュに濱野谷選手は「(携帯電話で写真を撮られるのは)なれないですね」と語り、角谷選手は「僕も(写真を)撮ってください」とアピールしてました。
パイレーツの活躍についての質問には、
濱野谷「活躍はあんまりできてないですね」
角谷「責任を感じますよ。平和島では恥ずかしいレースはできないんで、がんばります」とコメント。
何か、秘話がありますか? の質問に角谷選手は「別に」と今話題のエリカ節で答え、会場の笑いを誘いました。
パイレーツの写真撮影時の話に及び、角谷選手の衣装はすべて自前ということが発覚。
「僕は、基本ラッパーなんで用意されていた衣装はイメージが違うかなと思って…」と角谷選手。
「アフロで登場したのにはビックリしましたね。あれで和みましたけど」とは濱野谷選手。
トークショーの時間はあっという間にすぎ、大盛況のうちに終了しました。次回は第8レース発売中にイベント広場ステージにて行われます。
ダービー4日目。午前中は薄く雲が広がる空模様。昼過ぎからは、雲が消え暑いくらいの日差しとなりました。予選最終日といえども、選手たちはプロペラ調整には手を抜きません。プロペラ調整室は満員御礼です。
昨日とはうって変わって朝からインが強く、前半の6レース中5レースが、後半に入ってからも4レースが、イン逃げ決着となりました。
イン逃げ以外で勝利したのは、第2レースの6号艇・平尾崇典選手(3822・岡山)最アウト6コースから最内を差して見事に今シリーズ初勝利。第7レースの魚谷智之選手(3780・兵庫)は5号艇・5コース発進。1マークをまくり差しで今節3勝目を飾りました。続く第8レースの山崎哲司選手(4080・愛知)は、6号艇・6コース発進。鋭い差しを決めて1着。初のSG準優進出を決めました。
勝負駆けを成功させた選手、そうでなかった選手と悲喜こもごもですが、明日の準優勝戦のメンバーと枠番が決定しましたので、お知らせします。
■第10レース 準優勝戦
1号艇 魚谷智之選手(兵庫)
2号艇 飯島昌弘選手(茨城)
3号艇 吉川元浩選手(兵庫)
4号艇 佐藤大介選手(愛知)初SG準優勝戦進出
5号艇 辻 栄蔵選手(広島)
6号艇 上瀧和則選手(佐賀)
■第11レース 準優勝戦
1号艇 田中信一郎選手(大阪)
2号艇 菊地孝平選手(静岡)
3号艇 寺田 祥選手(山口)
4号艇 前本泰和選手(広島)
5号艇 守田俊介選手(京都)
6号艇 服部幸男選手(静岡)
■第12レース 準優勝戦
1号艇 高橋 勲選手(神奈川)
2号艇 瓜生正義選手(福岡)
3号艇 山崎哲司選手(愛知)初SG準優勝戦進出
4号艇 金子良昭選手(静岡)
5号艇 日高逸子選手(福岡)
6号艇 吉田徳夫選手(愛知)
いよいよ明日は、準優勝戦!
混戦するダービーの頂上に達するのはどの選手か?! お楽しみに。