昨日と打って変わりどんよりとした空模様となった最終日。しかし、場内はまっすぐ歩くのが大変なぐらいの大盛況。ムンムンとした熱気が伝わってきました。一方、ピットはというと、最終日独特の静かな雰囲気。張り詰めた空気と、フィナーレが近づいている寂しさが入り混じっています。6日間を闘い終えた選手たちも、安堵の表情を浮かべ優勝戦を待ちわびている様子。
さて、優勝戦に出場する6選手は、それぞれの調整を行っていました。中でも最後までペラ調整を行っていたのが優勝戦2号艇の地元の松井繁選手。ファン投票1位の意地にかけても負けられないといった気合を感じました。また、優勝戦1号艇を獲得した瓜生正義選手も水面でのモーター調整に余念がない様子。なかなか水面に出てこない6号艇の三嶌誠司選手は第10レース開始の15時ごろ、ようやく動き出しました。
各選手とも最終調整を終え迎えたスタート展示では、5号艇の原田幸哉選手と6号艇の三嶌誠司選手が動きを見せ、125634となり、ますます混戦が予想される展開に。
そしていよいよ優勝戦。スタート展示と同様の125634の進入からカドの3号艇・田村隆信選手がコンマ06のトップスタート切りますが、1周1Mで2号艇の松井選手が内を差し、1号艇の瓜生選手とトップを並走。この2人の優勝争いと思った瞬間、1周2Mで後方走っていた5号艇の原田選手が前方2艇の内を差し、2号艇・松井選手と接触。松井選手は外に飛ばされ、この間に1号艇の瓜生選手は後方との差を広げゴールイン。10度目の正直で念願のSG初優勝を遂げました。
優勝戦結果は以下のとおり。
着 艇番 登番/選手名
1 1 3783/瓜生 正義
2 5 3779/原田 幸哉
3 4 3590/濱野谷憲吾
4 6 3541/三嶌 誠司
5 2 3415/松井 繁
6 3 4028/田村 隆信
投稿情報: 18:35 カテゴリー: HP編集部による笹川賞レポート | 個別ページ
笹川賞も、いよいよ最終日を迎えました。そんな本日の目玉イベントのひとつが「野中和夫選手会長&今垣光太郎選手トークショー」!
イベントは、始まる前からビニールシートで場所取りをしているファンや、出走表でメガホンを作って声援の準備をするファン、花束を握り締めるファンなど、今か今かと多くの人々が開始の瞬間を待ちわびていました。
いよいよ二人が登場すると、会場は声援と拍手の嵐・嵐!!
トークショーの最初の話題は、野中会長の笹川賞優勝暦。ご存知の方も多いでしょうが…なんと6回も野中会長は笹川賞で優勝しているんです! 今垣選手でも会長の優勝暦は3~4回くらいかと思っていたそうで、今回6回という回数を知って、本当に驚いていました。
その野中会長がファン投票1位で優勝することがどんなに大変か述べられた後、今垣選手は「(勝ちたい)気持ちはあるけど、自分はまだ実力が伴っていないので…」と謙虚な発言。ファンからは「そんなことない!」「光ちゃんはがんばって走ってくれとる!!」とあたたかい声援が掛けられる一幕も。
そして、トークショーも終盤に入りファンからの質問タイムになりました。一人目のファンの第一声は「今、夫婦喧嘩をしているんです!」と、これには会長と今垣選手、会場のファンもビックリ。喧嘩の内容は、優勝戦の舟券を1号艇・瓜生選手か2号艇・松井選手のどちらにするかとのことでした。そこで、野中会長がアドバイスを求められ「う~ん。1号艇を瓜生選手が取ったから、瓜生選手でもいいんちゃいますか?」とのアドバイスと「夫婦喧嘩はいけませんな~」とのコメント。違った意味でも優勝戦の結果が気になるところですね。
まだまだファンからの質問は途切れず、野中会長が「選手ちゃいますか?」と思わず言ってしまうほど、プロ顔負けな整備の話なども飛び出しました。トークショーの締めくくりは、野中会長があまり喋らなかった今垣選手がこの後のトークショーに一人で登場する事に触れ、「次は今垣選手もたくさん喋りますから」と会場の笑いを取って終了しました。終了した後もファンサービスは続き、お二人の人気の高さが改めて分かるトークショーでした。
投稿情報: 15:46 カテゴリー: HP編集部による笹川賞レポート | 個別ページ
【12R 優勝戦】
●見どころ
大本命人気を背負う瓜生正義の不安は2つ。ひとつは準優勝戦で、1コーナーで白井英治が振り込んだように、SG未制覇の瓜生に、この重圧を跳ね返す旋回ができるのかどうか? そしてもう1点は、6号艇に座る三嶌誠司の存在。「インじゃないと勝ち目はなさそう」と、三嶌は口にする。「大外コースからスタートしたんでは、まったくおもしろくない」と、進入でインを狙うことを宣言した。瓜生は「自分が間違えなければ勝てる」とコメントしたほど、モーターは仕上がっているのだが、さてインが取れるのか? そして普段通りのターンが出来るのか? この瓜生の隙をつくのは地元のエース・松井繁だ。「勝てるコースから行く」と、答えた松井の作戦は? そしてSG連覇を狙う濱野谷憲吾の動向にも注意を払いたい。ちなみに今年の住之江で開催された優勝戦は、すべて1号艇が勝利していると言う。聞かされた瓜生は「それはプレッシャーですね」と、笑ったのだが…。
●コメント
1号艇・瓜生正義
出足だけじゃなくて、行き足から伸びにかけての感触も良かった。優勝戦はちゃんとインを取ります。足が仕上がっているので、自分が間違えなければ、大丈夫でしょう。
2号艇・松井繁
調整がしっかりと合えば、バランスが取れて上位の足になる。回転を合わせることに専念します。勝てるコースから、ビシッと決めたいね。
3号艇・田村隆信
4日目に使ったペラは重たかったので、初日のペラに戻しました。特徴はないけど、全部の足がまとまっていて、レースをできる仕上がりです。
4号艇・濱野谷憲吾
瓜生選手とはバックストレッチの足がちがいました。向こうは出ているね。優勝戦はペラを換えます。ピット離れは悪いけど、ターン回りがしっかりしたプロペラです。
5号艇・原田幸哉
準優はボートのフィンが曲がっていたので、乗りにくかったけど、足は良くなっています。優勝戦の前に、回り足重視にしている調整を、伸び仕様に変更するかもしれません。
6号艇・三嶌誠司
伸びも良くなってきたけど、まだ上位とは差があります。だから優勝戦は出足を生かしたレースをしたい。インを取りに行くつもりです。深い進入になっても、スタートを合わせる自信はあります。
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【11R】
●見どころ
進入争いで、上瀧和則の前付けは想像できるが、絶好枠を手にした魚谷智之が、インコースから一気に1コーナーを先制するだろう。「調整は分かったから、足の心配はいらない」と答えた準優後のコメントを参考にすれば、この人気選手を信頼できる一戦だ。魚谷に対してまくりで攻めるのは3コース発進になった時の服部幸男か。服部が2コースなら、差しハンドルで魚谷を追走するスタイルになる。吉川元浩と石野貴之は、外コースから仕掛けて展開を待つ。「回り足はバッチリ」と答える田口節子も、高配当に期待して2、3着には狙ってみたい存在だ。
●コメント
1号艇・魚谷智之
4日目は足落ちしていたけど、準優は良くなっていました。でもスタートで遅れて失敗でした。足負けじゃなくて展開負けです。
2号艇・服部幸男
準優は、伸び足をつける調整をしたけど、ほかの足がおかしくて、今イチの感触でした。
3号艇・田口節子
回り足はバッチリ仕上がっています。でも、準優のメンバーに入ると、行き足が弱いから、スタートで遅れてしまいました。
4号艇・上瀧和則
準優は1コーナーで振り込んだけど、影響はないと思う。でも、微妙に回転が合っていなかったですね。今節はずっと合わせ切れませんでした。
5号艇・吉川元浩
回転の上がりが悪かったせいもあって、準優勝戦はスタートが届きませんでした。
6号艇・石野貴之
準優はスタートで遅れてしまったし、1コーナーの展開も悪かった。仕方ないですね。
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【10R】
●見どころ
SGの最終日は内有利のレースが多くなる。だからこの選抜戦に限らず、これまで以上にインからスタートをする選手を信用すればいいだろう。1号艇の湯川浩司は、5日目の準優勝戦で、果敢にインコースを主張したが、スタートで大きく遅れてしまった。それでも本人は、パワー不足が原因ではないと、はっきり証言している。他艇と同体のスリット姿なら、1コーナーをすんなり押し切るだろう。湯川と同様に、準優勝戦のイン発進を生かすことが出来なかった白井英治が、このレースではカドの4コースから仕掛ける。優勝戦の1号艇に座る瓜生正義と肩を並べるモーターパワーは健在だ。他の4艇は、湯川と白井の激突を待って差し抜けを狙う。
●コメント
1号艇・湯川浩司
スタートの直前にエンストをしてタイミングが遅れてしまった。せっかくインが取れたのに、残念です。
2号艇・馬袋義則
準優勝戦は1コーナーの展開が悪かったですね。でも足は悪くないんで、最終日も気を抜かずにがんばります。
3号艇・菊地孝平
少し乗り辛さがあって、道中で石野にさばかれたけど、やれるだけのことはやったので満足です。次につなげたい。
4号艇・白井英治
準優は肩に力が入りすぎていました。レバー操作も、ハンドル操作も、すべてが荒かったですね。
5号艇・池田浩二
準優勝戦はレースをしていないからわからないけど、4日目のほうが良かったかな。チルトを考えます。
6号艇・山本浩次
ピット離れが悪くて、コースを取りに行ける状態じゃなかった。準優のメンバーとは回り足の差を感じました。
投稿情報: 19:40 カテゴリー: 記者が見た、明日のみどころ | 個別ページ
6月2日土曜日、晴れ渡った空のもと、いよいよ準優勝戦の日を迎えました。惜しくも予選で敗れた選手であれ、準優戦にコマを進めた選手であれ、オールスターの闘いぶりがここ住之江競艇で見られるとあって、今日もたくさんの方が来場しました。
ピットでは、準優進出の選手たちはもちろん、予選落ちした選手も、勝負どころとばかりに、ペラやモーターの調整に余念がない姿が、ここかしこで見られました。
まずは注目の第10レース。
「出足も伸びも出ています」と前日にコメントしていた白井英治選手は、仕上りが順調で大いに注目されましたが、1周1マークで振り込み、あわや転覆かと思われました。激しい攻防戦が繰り広げられた1マークでの出来事でしたが、他の艇はうまく白井選手の艇をかわし、白井選手も持ち直しましたが最後尾に。この展開をついて優勝戦進出を決めたのが、田村隆信選手と原田幸哉選手。レース後にピットに戻った二人は、喜びいっぱいの顔が見られました。
そして第11レース。
予選トップ通過の瓜生正義選手に人気が集まります。
5号艇の湯川浩司選手が大きく動いて1コースに入りますが、スタート直前でエンストしたため大きく遅れてしまいます。スタートをコンマ06で発進した瓜生選手が抜け出し、トップでゴール。勝利者インタビューでは「進入で油断してしまいました」とコメントしていましたが、明日の優勝戦では1号艇。悲願のSG初優勝に向かってひた走ります!
本日の大詰め第12レース。
圧倒的な人気を集めたのは1号艇・松井繁選手。
2連勝中で2番人気の池田浩二選手が4コース・カドを取りますが、ここ一番で実力を発揮したのが松井選手。他艇の攻め込みにも揺ぎなく、インから押し切り先頭を突っ走りました。今回の勝利をもって、笹川賞では5度目の優出、明日は3度目のVへの挑戦となります。また、紅一点の田口選手が1マークでまくりを仕掛け、負けじと3着に滑り込んだのも見物でした。
明日はいよいよ優勝戦! 波乱続きとなった第34回笹川賞の栄冠を勝ち取るのは誰でしょうか。現在絶好調の瓜生選手か、はたまた王者・松井選手か。絶対に見逃せません!!!
投稿情報: 18:33 カテゴリー: HP編集部による笹川賞レポート | 個別ページ