いよいよ明日から賞金王決定戦トライアルが始まります! モーター、ボートの抽選を終え、調整に入った選手たちはどんな感触なのでしょうか? トライアル出場選手のコメントを一挙大公開です!
■12月21日(木)第11R
1号艇・山崎智也
「用意してきた3枚のペラを全部試してみましたが、特訓で使ったペラがいちばん感触が良かったですね。たぶん本番でもこのペラを使います。出足も伸びもまずまずの動きはしていました。ただ、住之江は1年ぶりだし、もちろん減音型モーターに切り替わってから走るのが初めてですから、じっくりとペラの調整をしていきます。本体の整備は、もともとやらないほうだから、やることはプロペラだけしか考えていません。コースはインから行きます。メンバーが決まったときから、楽な進入にはならないことを覚悟していたので、心づもりはできています。
2号艇・坪井康晴
まだバックラッシュがいつもの自分の調整よりも広かったので、そのせいか乗りづらさを感じましたが、行き足→伸びはすごく良かったです。特訓でもほかの人よりも少し出て行ったし、本番もこのペラで行くつもりです。これなら大丈夫だと判断して、モーターは特訓から引き上げてすぐに格納しちゃいました。コースは自分が隙を見せるとすぐに外に放り出されてしまいそうだから、気持ちを集中させてコースを主張したいです。ただ、もちろんですが、中間位置から伸びるような仕上がりになっているなら、センターから行くことも考えています。賞金王はやっぱり雰囲気が違います。周囲の目を意識しすぎないように走りたいですね。
3号艇・魚谷智之
プロペラが合っていない状態のままで乗ったのですが、それでも感触は良かったですよ。だからペラが合えばもっともっと出るだろうと楽しみにしています。力強さがあって、直線の足も良かったです。これなら少々深い進入になっても持たせられると思います。減音型のモーターは、ダービーで優勝した福岡以来なんですが、そのときのペラが今節も使えそうです。このペラならピット離れの心配もありませんから、枠番通りのコースを主張するつもりです。でも臨機応変に状況を見て、勝てる進入位置を選択します。とにかく、心も体も最高の状態で住之江に来ました。初めてのこの舞台を4日間楽しんで、いい結果を出したいです。外からの情報を無視できるようになったので、プレッシャーを感じることも今はありません。
4号艇・三嶌誠司
試運転、特訓と乗ってみて、自分のストライクゾーンに入っている感触でした。特訓では坪井選手に少し伸びられましたけど、ほかの人とは差がありませんでした。前回の住之江では伸び型の仕上げで走ったんですが、短期決戦の賞金王は、伸び足よりも出足を大事にしたいと思っています。前検も出足重視の調整で行ったから、坪井選手に伸びられたことも、そんなには気にしていません。本番で実力以上のレースはできないんで、練習どおりの走りができるように気持を整えて行きます。コースは今の時点では何とも言えませんね。起こし位置が100になっても90になっても1艇身残しのスタートを決める自信はありますが、決めるだけでは勝負になりませんから、自分の足をしっかりつかんでから、進入位置を考えないと。でも、この僕のレースは、おもしろい進入になりそうですね。もしも思った以上に伸びが良くなっているなら、外でもいいし、ホンマ、そのときにならないと、コースは決められません。
5号艇・上瀧和則
僕は試運転や特訓の感触はあてにしていないから、なんとも言えないんですが、本体に力がある感じはしました。実際に自分が走るときとは気温などの条件が違うので、前検の試運転で判断して整備をすることがないんです。ただ、今年の夏前、6月頃からずっと減音型モーターではペラが当たっています。だから間違いなく、今回も足は仕上がると信じています。コースはピット離れのこともあるし、作戦をいろいろ立てて考えます。とにかくプロペラには自信があるので、心配はしていません。
6号艇・瓜生正義
モーター抽選は最後だったんですが、エース機と言われている10番が残っていて、ラッキーでした。前検で走ってみた感触は、ペラが合っていないのに乗り心地は悪くなかったから、合格点はつけられますよ。ただ直線はちょっとおかしい気がしたんで、調整をしっかりやっていきます。コースはピット離れ次第ではあるんですが、上瀧さんについて行きたい。今はまだ賞金王だという気分になっていないので、これから気持を高めて行きます。とりあえず1走して、実戦の感触を確認してから整備は考えます。
■12月21日(木)第12R
1号艇・松井繁
狙い通りのモータを引き当てました。5番か10番が欲しかったんで、満足です。やっぱり足はいいですね。行き足なんか素晴らしく良かったです。でも今のところは「足は」なんですけどね。つまり乗り心地はまだ気に入っていません。だから特訓が終わった後も、一人で試運転を繰り返していました。本番の前にバタバタするのがイヤなんで、時間があるときに調整をしていたんです。じっくりと乗り心地を煮詰めていけば、大丈夫でしょう。コースは当然、インから行きます。
2号艇・中村有裕
納得のできる感触でした。これなら十分にレースできると思います。特にどこが良かったというんじゃなくて、悪いところがひとつもありませんでした。いいモーターだと思います。スローからの行き足も良かったんで、コースは主張します。2コースからのレースは、自分では得意だと思っています。だからちゃんと枠番を主張して、1コーナーは臨機応変、自在に走ります。初めての賞金王で、もっと緊張すると思ったのに、いつもとまったく違いはありません。本番でも前検と同じような気持でいられれば安心なんですけどね。
3号艇・濱野谷憲吾
前検の感触はピリッとしませんでした。2枚のペラを試したのですが、回りすぎているペラと、回転不足のペラでした。直線の足も大したことがなかったし、まずはペラの調整が先決ですね。たぶん回っていなかったペラを合わせて行くことになりそうです。班ではやっぱり松井さんが出ていました。ほかの人とはそんなに差は感じなかったけど、直線は回転が上がっているのに、起こす時には回っていなくて、不満が残ります。住之江は減音型になってから初めて走るんですが、相性のいい水面ですし、減音型モーターは好きなので、いいイメージを持って走りたいです。賞金王は1走、1走集中して行くことが結果につながると思っているんで、どう気持をコントロールできるかが勝負ですよ。
4号艇・辻栄蔵
持ってきた3枚とも新ペラなんですが、前検練習の感触は良くなかったですね。特訓で使ったペラは減音用に仕上げてきたペラなのに、特に悪い感じがしました。起こすときに回転が上がっているのに、水をつかんでいなくて頼りない感触です。だから本番では標準型に近い仕上げになっている残り2枚のペラから選ぶつもりです。2枚とも回っていなくてモターッとしているんですが、このペラを調整して回転を上げたほうが良くなりそうな気がします。去年も新ペラばかりを持ってきたから、新ペラだということに不安はありません。コースはピット離れ次第なんですが、今のところはカドの4コースを考えています。でもピット離れが悪ければスローの4コースかな。
5号艇・中澤和志
最近は抽運も悪くて、自分で納得のできる仕上がりになることが少なかったんですが、今回は手応えがあります。回ったときの感触が最近の中では段違いにいいです。特訓では出て行くことはなかったけど、下がらないし不満はありません。それよりも一人で乗っている時の感触がいいんです。ペラもシリーズに平石さんや西村さんがいますから、心配はしていません。コースはダッシュ位置に決めています。気持ちを集中させてスタートを行きたいですね。住之江は1年以上走っていなかったんですが、FKSも外れているし、減音型モーターになって、乗った感じが地元の戸田と似ているんで安心しました。初めての賞金王ですが、覚悟していた緊張感もまったくありません。
6号艇・川崎智幸
最近ペラが当たっている玄馬(徹)がつくってくれたヤマトのペラを試してみたけど、まったくダメ。ペラじゃなくて本体が原因だと思います。いいところが何もない足です。伸びも、回り足も、行き足も、何もないです。特訓のあとで、急いでピストンとスリーブを交換してみました。この整備でどこまで底上げできるか心配ですね。良くなっていなければ、スリーブを戻して、今度はシャフトの調整とか、いろいろ試してみます。順番にひとつずつ試して、どれかが当たって気配が一変するのを待ちます。とにかく今の状態ではコースを動いても勝負にならないんで、おとなしくしています。