いよいよ開幕した「SG第35回笹川賞」。1日目は穏やかな晴天に恵まれました。
選手は昨日に引き続き試運転、ペラ調整に没頭しており、ピットをうろうろしている人数は取材陣のほうが多いというくらい、皆ペラ小屋や整備室にこもっては水面に降りてペラとエンジンの様子を確かめる作業を繰り返していました。
■整備&試運転の様子
ピットでほとんど姿を見かけないと思いきや、午後のほとんどの時間を水面に出てペラの回転を確かめていた濱野谷憲吾選手&山崎智也選手。
左から山本隆幸選手、白井英治選手、鎌田義選手
水面は、第1~6レースまではホームに向かい風が吹くコンディション。平和島は向かい風のときインが決まりにくいという特性があるため、今日も前半の第1~6レース中、2レースしかイン逃げが決まっておらず、後半追い風になってからもセンター、アウトからの豪快なまくり、まくり差しが決まった一日でした。
■波乱を呼んだ第8レース 「オール女子戦」
●1号艇 横西 奏恵(3774・徳島)
●2号艇 日高 逸子(3188・福岡)
●3号艇 田口 節子(4050・岡山)
●4号艇 海野ゆかり(3618・広島)
●5号艇 寺田 千恵(3435・岡山)
●6号艇 永井 聖美(3993・愛知)
第8レースは、今節に出場する女子選手全6名による「オール女子戦」が行われました。第1レースを走った田口節子選手以外はこれが今節第1走目となる重要な1戦。トップスタートを切ったのは2号艇・日高逸子選手でそのまま第1マークを押し切っていきましたが、3号艇・田口選手が鋭く内を差しこんで、バックストレッチでトップに躍り出ます。その後方で、第1マークで大外を旋回していた4号艇・海野ゆかり選手が体勢を崩して転覆するアクシデントが発生。6号艇・永井聖美選手がここに乗り上げて失速してしまいます。
さらに、第2マークでは田口選手→日高選手の旋回の後に続いた5号艇・寺田千恵選手が波のあおりを受けて一時停止してしまうなどアクシデントが続き、結果、田口選手→日高選手→横西選手の順でゴールしました。
波乱のレースを最後まで冷静に走りぬいた田口選手。走る前にペラを湯川浩司選手に見てもらったことが勝利に結びついたらしく、レース後、湯川選手に「ありがとう!」とお礼を言う場面が見られました。
■第12レース「ドリーム戦」
●1号艇 松井 繁(3415・大阪)
●2号艇 山崎 智也(3622・群馬)
●3号艇 濱野谷憲吾(3590・東京)
●4号艇 服部幸男(3422・静岡)
●5号艇 魚谷 智之(3780・兵庫)
●6号艇 今村 豊(2992・山口)
注目の大一番、第12レース「ドリーム戦」は、大外6号艇・今村豊選手と5号艇・魚谷智之選手の位置が入れ替わった進入隊形でスタート。4コースから勢いよく飛び出し1マークに向かった4号艇・服部幸男選手に1号艇・松井繁選手が応戦。両者が張り合っている隙に、差してきたのは6号艇・今村選手。バックストレッチで抜群の伸びを見せて一気に単独先頭となり、見事ドリームを制しました。
初日(5/27)の予選得点率ランキングは以下よりご覧いただけます。
明日のレースにもご期待ください。