【12R 優勝戦】
●見どころ
大本命人気を背負う瓜生正義の不安は2つ。ひとつは準優勝戦で、1コーナーで白井英治が振り込んだように、SG未制覇の瓜生に、この重圧を跳ね返す旋回ができるのかどうか? そしてもう1点は、6号艇に座る三嶌誠司の存在。「インじゃないと勝ち目はなさそう」と、三嶌は口にする。「大外コースからスタートしたんでは、まったくおもしろくない」と、進入でインを狙うことを宣言した。瓜生は「自分が間違えなければ勝てる」とコメントしたほど、モーターは仕上がっているのだが、さてインが取れるのか? そして普段通りのターンが出来るのか? この瓜生の隙をつくのは地元のエース・松井繁だ。「勝てるコースから行く」と、答えた松井の作戦は? そしてSG連覇を狙う濱野谷憲吾の動向にも注意を払いたい。ちなみに今年の住之江で開催された優勝戦は、すべて1号艇が勝利していると言う。聞かされた瓜生は「それはプレッシャーですね」と、笑ったのだが…。
●コメント
1号艇・瓜生正義
出足だけじゃなくて、行き足から伸びにかけての感触も良かった。優勝戦はちゃんとインを取ります。足が仕上がっているので、自分が間違えなければ、大丈夫でしょう。
2号艇・松井繁
調整がしっかりと合えば、バランスが取れて上位の足になる。回転を合わせることに専念します。勝てるコースから、ビシッと決めたいね。
3号艇・田村隆信
4日目に使ったペラは重たかったので、初日のペラに戻しました。特徴はないけど、全部の足がまとまっていて、レースをできる仕上がりです。
4号艇・濱野谷憲吾
瓜生選手とはバックストレッチの足がちがいました。向こうは出ているね。優勝戦はペラを換えます。ピット離れは悪いけど、ターン回りがしっかりしたプロペラです。
5号艇・原田幸哉
準優はボートのフィンが曲がっていたので、乗りにくかったけど、足は良くなっています。優勝戦の前に、回り足重視にしている調整を、伸び仕様に変更するかもしれません。
6号艇・三嶌誠司
伸びも良くなってきたけど、まだ上位とは差があります。だから優勝戦は出足を生かしたレースをしたい。インを取りに行くつもりです。深い進入になっても、スタートを合わせる自信はあります。
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【11R】
●見どころ
進入争いで、上瀧和則の前付けは想像できるが、絶好枠を手にした魚谷智之が、インコースから一気に1コーナーを先制するだろう。「調整は分かったから、足の心配はいらない」と答えた準優後のコメントを参考にすれば、この人気選手を信頼できる一戦だ。魚谷に対してまくりで攻めるのは3コース発進になった時の服部幸男か。服部が2コースなら、差しハンドルで魚谷を追走するスタイルになる。吉川元浩と石野貴之は、外コースから仕掛けて展開を待つ。「回り足はバッチリ」と答える田口節子も、高配当に期待して2、3着には狙ってみたい存在だ。
●コメント
1号艇・魚谷智之
4日目は足落ちしていたけど、準優は良くなっていました。でもスタートで遅れて失敗でした。足負けじゃなくて展開負けです。
2号艇・服部幸男
準優は、伸び足をつける調整をしたけど、ほかの足がおかしくて、今イチの感触でした。
3号艇・田口節子
回り足はバッチリ仕上がっています。でも、準優のメンバーに入ると、行き足が弱いから、スタートで遅れてしまいました。
4号艇・上瀧和則
準優は1コーナーで振り込んだけど、影響はないと思う。でも、微妙に回転が合っていなかったですね。今節はずっと合わせ切れませんでした。
5号艇・吉川元浩
回転の上がりが悪かったせいもあって、準優勝戦はスタートが届きませんでした。
6号艇・石野貴之
準優はスタートで遅れてしまったし、1コーナーの展開も悪かった。仕方ないですね。
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【10R】
●見どころ
SGの最終日は内有利のレースが多くなる。だからこの選抜戦に限らず、これまで以上にインからスタートをする選手を信用すればいいだろう。1号艇の湯川浩司は、5日目の準優勝戦で、果敢にインコースを主張したが、スタートで大きく遅れてしまった。それでも本人は、パワー不足が原因ではないと、はっきり証言している。他艇と同体のスリット姿なら、1コーナーをすんなり押し切るだろう。湯川と同様に、準優勝戦のイン発進を生かすことが出来なかった白井英治が、このレースではカドの4コースから仕掛ける。優勝戦の1号艇に座る瓜生正義と肩を並べるモーターパワーは健在だ。他の4艇は、湯川と白井の激突を待って差し抜けを狙う。
●コメント
1号艇・湯川浩司
スタートの直前にエンストをしてタイミングが遅れてしまった。せっかくインが取れたのに、残念です。
2号艇・馬袋義則
準優勝戦は1コーナーの展開が悪かったですね。でも足は悪くないんで、最終日も気を抜かずにがんばります。
3号艇・菊地孝平
少し乗り辛さがあって、道中で石野にさばかれたけど、やれるだけのことはやったので満足です。次につなげたい。
4号艇・白井英治
準優は肩に力が入りすぎていました。レバー操作も、ハンドル操作も、すべてが荒かったですね。
5号艇・池田浩二
準優勝戦はレースをしていないからわからないけど、4日目のほうが良かったかな。チルトを考えます。
6号艇・山本浩次
ピット離れが悪くて、コースを取りに行ける状態じゃなかった。準優のメンバーとは回り足の差を感じました。