6月2日土曜日、晴れ渡った空のもと、いよいよ準優勝戦の日を迎えました。惜しくも予選で敗れた選手であれ、準優戦にコマを進めた選手であれ、オールスターの闘いぶりがここ住之江競艇で見られるとあって、今日もたくさんの方が来場しました。
ピットでは、準優進出の選手たちはもちろん、予選落ちした選手も、勝負どころとばかりに、ペラやモーターの調整に余念がない姿が、ここかしこで見られました。
まずは注目の第10レース。
「出足も伸びも出ています」と前日にコメントしていた白井英治選手は、仕上りが順調で大いに注目されましたが、1周1マークで振り込み、あわや転覆かと思われました。激しい攻防戦が繰り広げられた1マークでの出来事でしたが、他の艇はうまく白井選手の艇をかわし、白井選手も持ち直しましたが最後尾に。この展開をついて優勝戦進出を決めたのが、田村隆信選手と原田幸哉選手。レース後にピットに戻った二人は、喜びいっぱいの顔が見られました。
そして第11レース。
予選トップ通過の瓜生正義選手に人気が集まります。
5号艇の湯川浩司選手が大きく動いて1コースに入りますが、スタート直前でエンストしたため大きく遅れてしまいます。スタートをコンマ06で発進した瓜生選手が抜け出し、トップでゴール。勝利者インタビューでは「進入で油断してしまいました」とコメントしていましたが、明日の優勝戦では1号艇。悲願のSG初優勝に向かってひた走ります!
本日の大詰め第12レース。
圧倒的な人気を集めたのは1号艇・松井繁選手。
2連勝中で2番人気の池田浩二選手が4コース・カドを取りますが、ここ一番で実力を発揮したのが松井選手。他艇の攻め込みにも揺ぎなく、インから押し切り先頭を突っ走りました。今回の勝利をもって、笹川賞では5度目の優出、明日は3度目のVへの挑戦となります。また、紅一点の田口選手が1マークでまくりを仕掛け、負けじと3着に滑り込んだのも見物でした。
明日はいよいよ優勝戦! 波乱続きとなった第34回笹川賞の栄冠を勝ち取るのは誰でしょうか。現在絶好調の瓜生選手か、はたまた王者・松井選手か。絶対に見逃せません!!!