【第10R】
●見どころ
さて、大外枠の西島義則がコース取りでどこまで動いてくるのか? このレースで舟券の人気を集めるのは、1号艇に座る三嶌誠司だろう。2連率68%と、現在の住之江で最高の実績を誇る17号機を手に入れて、最内コースから先手必勝の押し切りを目論んでいる三嶌なのだが、艇界屈指のインファイター・西島の存在が、波紋の輪を大きく広げるだろう。三嶌と西島のコース取りがもつれることにでもなれば、3コースから原田の先まくり、あるいは地元の新鋭・湯川の出番だってありそうだ。まして、前検日に三嶌が口にした感想は、「全部の足が普通。ガッカリした」と、悲観的。本番前のモーター気配をしっかりチェックしたい。
●コメント
1号艇・三嶌誠司
68%の2連率があるモーターだから、すごく期待をして乗ってみたのに、全部の足が普通で目立ちませんでした。
2号艇・原田幸哉
3枚すべてのプロペラを試してはみたんですが、どれも無難な感触で中堅です。まずは外周りの調整をします。
3号艇・森 竜也
住之江は久し振りなんですが、感触は悪くなかったですよ。班では星野選手や濱村選手が良く見えました。
4号艇・吉川元浩
班の中でもやられることはなかったし、悪い感じはしませんでした。ペラとギヤケースの調整からします。
5号艇・湯川浩司
少し回っていないような気がしますが、バランスが取れていて、負けるような感じはしませんでした。
6号艇・西島義則
3枚のペラを全部試してみましたが、どのペラも普通くらいで、特徴もなく、大したことはなさそうですね。
【第11R】
●見どころ
服部幸男vs田中信一郎で舟券の支持は二分するか。いや、それだけではおさまりきらず、2号艇の池田浩二、あるいはカドコースが見込める辻栄蔵にも人気が高まるにちがいない。大外枠の田村隆信にしても、手にしたモーターは実績機だし、つまりは激戦ムードが充満した一戦である。首を傾げて近況の不調をこぼした川崎智幸ひとりが不安で、蚊帳の外に置かれているように見えるのだが、川崎にしたところで、昨年の賞金王戦士だ。本番までには見違えるような動きを引き出しているかもしれないのだ。インから先マイを図る服部に対して、田中がまくりで挑むなら、このレースは大きな配当が飛び出す。
●コメント
1号艇・服部幸男
4月に住之江を走ったときのほうが感触は良かったね。2枚のペラを試したけど、全部の足が普通でした。
2号艇・池田浩二
試運転をしていないのでわからないけど、悪い感じはしなかった。冬用のペラも使えそうです。
3号艇・田中信一郎
2連率が48%もあると思うと伸びに不満はあるけど、ターン回りの足には問題がなさそうです。
4号艇・辻 栄蔵
まだわからないんですが、班の中では悪くないと思います。回っていないので、回転を上げる調整をします。
5号艇・川崎智幸
最近はペラの調子が悪いんです。今回も行き足から伸びにかけての動きが少し弱いね。回転を上げてみます。
6号艇・田村隆信
特訓はみんなと差がなかったけど、伸びはいいと思う。でも調整不良で回り足は良くなかったです。
【第12R】
●見どころ
ピットの奥にある選手たちがペラ調整を行う部屋の真上で、共同記者会見が行われ、ドリーム戦メンバーたちがコメントをすることになっていたのだが、スタート特訓が終了しても、松井繁だけは現れなかった。再展示だと言う。タイム測定が合格せず、地元の人気レーサーは、若手選手といっしょに再度、特訓練習を行ったのだ。驚きと不安。ところが長い待ち時間のあとに、会見場に現れた松井は余裕たっぷりだった。「(再展示を)気にする必要はない」と、短く言い切って、実に頼もしいコメントを披露した。ならば、この一戦は彼を信頼か。いっしょに走った石野貴之の「松井さんの足はえぐい」といった証言もある。つまりは相手さがし。共同会見の表情からそれを見つけるなら、濱野谷か魚谷か?
●コメント
1号艇・松井繁
勝率はあまり残していないモーターだけど、他の艇に伸びられなかったし、感触は良かった。インから行くつもりです。
2号艇・山崎智也
起こしからスリットまでの行き足が心配です。外周りの調整だけじゃなくて、今節は本体整備をするかも。
3号艇・濱野谷憲吾
ペラやチルトに反応していたから、仕上がりそうな気がする。初日は伸びるセッティングで行くつもりです。
4号艇・中村有裕
機歴のいいモーターですが、握り込んだときの感触が重たかった。コースはスローでもダッシュでも枠番主張。
5号艇・魚谷智之
伸びがもう少し来てほしいとは感じたけど、乗り心地は悪くなかったから安心です。ダッシュの5コース。
6号艇・瓜生正義
いいモーターらしいんですが、起こしでもターンでも、全部が空回りしています。ギヤケースを点検します。