多くの選手がドギマギする、準優進出の勝負がかかった4日目です。
住之江競艇場は晴れて蒸し暑く、選手たちの激しい闘志を象徴するようでした。
3日目終了時点で完走すれば準優進出当確となるのは上瀧和則選手、服部幸男選手、田村隆信選手、吉川元浩選手の4選手。ほかの30数選手は今日の結果次第で準優進出なるか、天と地が分かれる緊張の1日でした。(※予選通過ボーダーを得点率6.00と仮定した場合)
そんな勝負がけメンバーから、見事、準優進出を果たした地元・大阪支部の面々をピックアップ!
■前日33位→15位…石野貴之選手
今日、2回走りで1着2着という厳しい条件だった石野選手でしたが、1レースでは1号艇からきっちりイン逃げを決めて、望みをつなぎます。続く9レースは、得点率上位のメンバーが並ぶ厳しい一戦でしたが、6号艇・6コースからコンマ11のスタートで飛び出し、1マークをまくり田村隆信選手との接戦を制して、見事2着を死守しました。6月末に結婚式を控えた石野選手。このレースで活躍し、自ら結婚に花を添えるか大注目です。
明日は、10レース・5号艇で登場します。
■前日15位→13位…湯川浩司選手
1回走り3着条件の湯川選手。ここまでの成績は23231だけに、順調にいけば準優が見える状況でした。7レース3号艇で登場、当初4番手を走っていましたが2周2マークで逆転し、3着でゴールしました。レース後、本当にうれしそうな笑顔を見せた湯川選手。インタビューでは「ホットしましたー」といつものひょうきんな顔を見せて、気分上々といったところでした。
明日は、11レース5号艇で登場です。
■前日3位→2位…松井繁選手
ここまで1233と、初日ドリーム戦以降1着が見られない松井選手。オール3連対ですが、優勝を見据えているだけに本人はこの結果に満足していない様子。ピットでもまだ自分の思うようになっていないのか、張り詰めた表情が多く見られました。今日は2回走りで、5着5着が条件でしたが、1走目は8レース・5号艇で登場し、5コースからイン逃げを図る1号艇・日高逸子選手を猛追するも届かず、2着でゴール…。帰ってきたときの表情は曇っていました。
そんな松井選手が笑顔を見せたのは、仲良しの鎌田義選手と会話しているとき。今節フライングで賞典除外となった鎌田選手でしたが、自分のレースが終わってもピットに留まり、持ち前の明るさで、松井選手に限らず張り詰めた選手たちの顔をほころばせていました。自分の可能性がなくなっても、ほかの選手を思いやることができる、ほんとうにかっこいい選手です。ファン投票繰り上がり1位の男はピットで欠かせないナイスガイでした。
そして迎えた松井選手の本日2走目。2号艇で登場した12レースでは、5号艇・上瀧選手に2コース進入を許すも3コースからコンマ09のスタート、激しい2着争いを制しました。予選2位につけて王者の表情が少し和らぎました。明日は、12レース1号艇で登場。インが強い今シリーズでは願ってもないポジションです。明日の松井選手をどうぞ、お見逃しなく!
【番外編】
準優進出を果たした選手の影に、逃した選手あり。辻栄蔵選手は11レースで1着も準優進出ならず、この表情でした。