【第10R】
●見どころ
初日の動きで判断するなら、5号艇の井口佳典ひとりが、ここでは見劣る。ほかの5選手は、十分に中堅以上の動きがあると判断してもいいだろう。1コースが圧倒的に強かった初日の流れを考えれば、このレースの人気の中心になるのは、絶好枠に座る今村暢孝だ。ただ、初日の5Rでスロー水域に動いてスタート遅れをしたレース内容が、今村の不安材料だ。スタート勘を修正していれば、問題なくコース有利に押し切るだろうが、初日のように仕掛け遅れるケースがあれば、濱野谷憲吾の先攻め、あるいはカドコースを主張しそうな、地元の田中信一郎が1コーナーを強襲するシーンは考えておきたい。
●コメント
1号艇・今村暢孝
スタートで遅れてしまったけど、自分がミスをしただけ。足は全体的に悪くなくて、レースをできる状態です。
2号艇・濱野谷憲吾
松井さんや服部さんには伸び負けるけど悪い足じゃないよ。道中後方を走っていても乗りにくくなかった。引き波に入った後も回転の上がりが早くて、バランスの取れた足をしています。
3号艇・三嶌誠司
ピット離れで出ていったし、全体的にもいい足はしていますけど、68%の実績を考えたら、まだまだ物足りない。
4号艇・田中信一郎
試運転をしている時から乗り心地と伸び足が気になっていたので、レースの後でリングを交換しました。でも、全体的には問題のない足ですよ。
5号艇・井口佳典
前半レースの足がひどすぎたので、後半は大幅に調整をしていきました。でも、まだ伸びられるし、不満ですね。
6号艇・池田浩二
回転が合いきっていなくて、あまり良くない感じがしています。プロペラ調整をして、回転を合わせて行きたい。
【第11R】
●見どころ
「いいモーターですね」と、初日の1走を4着でゴールしたあとなのに、笑顔を見せて答えたのが菊地孝平だった。今節、菊地が手に入れた26号機は、2連対率が60%近い実績機だ。そんな本体のパワーを実感して初日を終えた菊地が、このレースは最内のコースから1コーナー先制を狙う。進入の並びで注意を払いたいのは、大外枠の木村充宏だ。5号艇で登場した初日の9Rでは、勢いのあるピット離れを披露して、3コースにまで潜り込んだ。ここもスロー水域に動いて、攪乱するだろう。菊地の相手になるのは、好枠に座る辻栄蔵や山崎智也か。それともカド位置を手に入れた時の湯川浩司か。
●コメント
1号艇・菊地孝平
前検の感触が伸び型だったので、ペラを交換して出足をつけました。本体が良さそうなのでしっかり合わせたい。
2号艇・辻栄蔵
実際にレースをしてみたら、悪い感じはしませんでした。もう少し良くしたいけど、現状でもまずまずです。
3号艇・山崎智也
スリットから出ていかれたし、1コーナーで握っていっても流れた。出ていない分、道中で余裕がないね。本体の整備を考えます。
4号艇・湯川浩司
前半レースの時にはペラが合っていない感じがしたけど、後半はバランスが取れて良かった。上位級の足です。
5号艇・原田幸哉
痛恨のスタート遅れでした。でも、伸びはいいほうだと思うし、足の不安はありません。レースに集中する。
6号艇・木村充宏
周囲のスタートが早くて、スリットの手前でちょっと放りました。本体の整備もしたし、2日目が楽しみです。
【第12R】
●見どころ
「もう本体整備をする必要はないでしょう。ペラの調整だけで間に合いそう」と、上瀧和則が初日に残したコメントは頼もしい。6号艇で登場した初日を1着でクリアして、「6枠はいちばん好きな艇番」だと、冗談っぽく笑った表情は、余裕たっぷり。この上瀧に対して、地元のエース・松井繁が五分の人気を集める一戦だ。進入の並びは、5号艇の西島義則が内コースに動いて来るだけに、もつれそうだ。ほかの選手が抵抗をしなければ、152346に落ち着くだろう。3対3で進入が整うなら、カド位置に松井繁。ますます上瀧VS松井の対決ムードは色濃くなる。
●コメント
1号艇・上瀧和則
怖いくらいに行き足がいいので、スタートは注意したい。回った時の感触もいいし、あとはペラ調整をしていく。
2号艇・平石和男
後半レースでペラを交換して行き足は良かったです。でも少し重たい感じがして、かかりも浅いから、調整する。
3号艇・松井繁
オール大阪の時とは比較にならないくらい、このモーターは調整が楽です。ドリーム戦はコンディションに調整がバッチリ合っていました。伸びだけでなく、ターンした時の返りもいい。
4号艇・濱村芳宏
伸びは目立たないけど出足はしっかりしています。ただ調整が合っていなくて、ターン漏れしていました。
5号艇・西島義則
スタートの時に少しアジャストしたこともあって、1コーナーの展開が悪かったけど、レース足はまずまずです。
6号艇・服部幸男
水をつかみすぎていて、少し回転が上がっていなかった。でも、ターン回りの感触は良かったし、あとはペラだけ。