すさまじい優勝戦を制したのは山口剛!
SG優出2回目にして初めてのSG優勝をここ、平和島で果たした。
場内がどっと沸いたピットアウト。1号艇・岡崎が出遅れて2号艇・山口が容赦なく1コースを奪取し、
進入が213/456となった。
棚ボタ的に1コースを手にした山口だが、冷静にコンマ13のトップスタートを決めて1周1マークへ。
山口が先マイし、その内を狙いすましたように差してきたのが地元の4号艇・濱野谷。
1周2マークで山口は全速旋回してやや膨らみ、ここで濱野谷がトップに立つ。が、2周1マーク、
内に伸びてきた岡崎が濱野谷とやり合っている間隙を山口の鋭い差しハンドルが入って、勝負あり。
山口は大きなガッツポーズを何度も振り上げながら、ゴールラインを駆け抜けた。
ST タイム
1着 ◆山口 剛 (広島) 0.13 1.46.4
2着 ◇岡崎 恭裕 (福岡) 0.21 1.47.2
3着 ◆濱野谷 憲吾 (東京) 0.16 1.49.2
4着 ◆松井 繁 (大阪) 0.16 1.49.6
5着 ◆今坂 勝広 (静岡) 0.17 1.52.2
6着 ◆萩原 秀人 (福井) 0.21 1.52.9
◎決まり手:抜き
山口剛選手 共同記者会見でのコメント
サイコーにうれしいです。
ゴール前のガッツポーズにすべてを込めました。
展示で岡崎選手がピット離れが悪いなと感じたので、本番、いつも以上に気合を入れて
ピット離れで攻めました。スタートに対しては不安はなかった。自分を信じて、インを取ったからには
遅れられないですから。ピットアウトや、ウイニングランのときの声援の大きさに、こんなところを
走らせてもらっているんだと感謝の気持ちでいっぱいでした。
昨年から本気で競艇に取り組んできました。新鋭王座を取ったあとSGを何度も走ったけど、良い結果が
残せなかった。痛い目をみて、強くなろうと本気で思いました。そのために、家族と一緒にいる時間も削り、
プロペラ、体作り、メンタルトレーニングと休む暇なくやってきました。
トップクラスの選手たちがやっていること以上のことをしないと勝てないですからね。
こんなに早く結果が出るこは思いませんでしたが。
―― 90期以降の選手で初めてのSGウイナーですね。これからもどんどん先輩たちに勝っていきたいという気持ち?
以前はそう思っていたのですが、今は人に勝つにはまず自分が100%のパフォーマンスをしないといけないと
いう気持ちが強いですね。
笹川賞に出場できるのはうれしいです。ファン投票でも出たいとは思いますが(笑)。
最終目標は賞金王決定戦で勝つことです。賞金王というレースは、出たいと思うだけでは出られないレースですから。
今までやってきたことは最低限やっていきたいですが、これから新たな挑戦をしていきたいと思います。