瓜生の敵は大時計のみ!
追い風が強く吹いた準優日は、スタートが微妙だった。そんな中で、準優10レースは茅原悠紀がインから速攻を決めてG1初優出、11レースは飯山泰のまくりに乗って池田浩二が「技あり」のまくり差しを決めた。12レースは瓜生正義がインからトップスタートで押し切った。1着タイムも1分46秒0と、初日に次いで2回目の1番時計タイをマークした。「モーターは押す感じもある」とパワーに余裕を持っての優勝戦1号艇である。
「準優はスタートでドッキリしました。モーターは仕上がっているので、スタートに集中して行きます」。優勝戦の瓜生の敵は大時計か。コース取りで競りかける選手も見当たらない。最近の瓜生はインで死角のない走りを見せている。2コースになりそうな茅原はスタートが決まっており、瓜生にとっては茅原がカベの役目をする。茅原が差しに構えれば、池田の出方が微妙になる。準優のような展開はないだろう。
瓜生に迫るパワーは重成一人だ。出足と伸びのバランスが取れている。重成は優勝すれば獲得賞金12位以内に入る。茅原、池田が差し構えるなら思い切った全速もある。2着候補の筆頭だろう。白井英治は前期F2で、60日間の休みは未消化。展開を突く走りになる。西山貴浩はG1初優出なら無欲の挑戦あるのみか。