決定戦の初日第11レースに出走する6選手を分析!
賞金王出場を決めていたとしても、地元SGの優勝戦1号艇のプレッシャーは半端ではない。しかし、坪井は11月の競艇王チャレンジカップで予選トップ→準優1着→優勝戦1号艇の王道を歩むV。これで賞金王初日のトライアル1号艇をゲット。短期決戦だけに、これは大きい。「このチャンスは絶対にモノにしたいですね」と優勝を意識するのも当然か。ただ、どちらかというと減音型モーターは相性意イマイチ。
8月・モーターボート記念(若松)で4年ぶりのSG優勝。しかし、喜びは束の間だった。「あれは展開が最高に良かったからできた。同じ組み合わせで10回やり直して1回勝てるかどうか…。モーターが思うように仕上がらないんです」と不安を抱えたまま大一番を迎えようとしている。減音型モーターになる前は得意だった住之江も最近は成績が芳しくない。闘志の走りは短期決戦向きだが…。
昨年は賞金王に初出場。ファイナルに進んだが、同期の湯川浩司と大競りして惨敗。ただ、その経験が今年の笹川賞V(平和島)に結びついたのだから、やはり賞金王の舞台に立ったことは大きい。笹川賞後に「スタートとターンでSG優勝を狙うのではなく、整備力などで狙える選手になりたい」と宣言。それから調子が思うように上がらず、直前の競艇王チャレンジカップでは予選中にフライング。昨年に続いてF持ちで賞金王本番を迎えることになった。
今年はSG優勝だけではなくG1優勝もない。そんな成績で賞金王に、それも賞金ランク7位で出場を決めている。優勝戦に数多く進出すれば、賞金王の舞台に立てることを証明してみせた。しかも、7年連続10回目の出場。昨年は3カ月のF休み明け初戦で臨んで惨敗。「やっぱり甘くなかったですね」という苦い経験をしている。夏以降、成績は芳しくないがFナシの無キズで望めるのは何より。関東からただ一人の出場。悲願の初制覇へ文字通り孤軍奮闘だ。
選手手帳不携帯というチョンボで1カ月休み、しかもダービー、競艇王チャレンジカップを棒に振ってしまったが、序盤の貯金がモノを言って見事、賞金王初出場を決めた。デビュー11年半でSG優出7回を数えながらV逸が続いている。賞金王決定戦でSG初Vという例は過去に何度もある。減音型モーターの仕上げは師匠・今村豊直伝のペラがある限り不安はない。荒削りな面が姿を消し、実戦的な走りができるようになっただけに楽しみだ。
11月の鳴門周年が終わった時点で賞金ランク10位。競艇王チャレンジカップはF休みで走れず、賞金王出場は待ち状態になってしまった。長い6日間だったが、まさに「果報は寝て待て」で吉報がもたらされ3年連続の出場が決定した。4着→3着ときて、今年は2着の順番だが、出場決定までの流れを見る限り一気に優勝する可能性も十分。何より自慢の俊敏ハンドルは年々切れ味を増している。大外枠を苦にしないだけに、初日トライアルの6号艇も大きなマイナスではない。