約46万円差で決定戦の次点に泣いた田中信一郎が気を取り直してシリーズ戦初Vを目指す。中島孝平も競艇王チャレンジカップで賞金ランク12位を守れず、初の決定戦出場は成らず。その悔しさを胸にSG初Vに挑む。初日ドリームはこの田中、中島の他に笠原亮、寺田祥、原田幸哉、菊地孝平で争われる。獲得賞金順に枠番が決まるということで1号艇は地元の田中。しっかりと期待に応え、最終日まで突っ走るだろう。
減音型モーターを使用するようになった06年以降の住之江との相性なら、昨年の高松宮記念Vがある三嶌誠司、走れば優出の深川真二という2人の名前が挙がる。銘柄級では山崎智也、池田浩二も相性は悪くない。実績モーターが決定戦で使用されるためシリーズ戦ではパワー差が少なくなるだけに、山崎や池田といったハンドル勝負のタイプは実力を発揮しやすい。とくに、山崎は昨年(福岡開催)の覇者。決定戦を走れない悔しさをシリーズ戦連覇にぶつけるはずだ。
モチベーション的には地元勢か。ただ、ドリームに出場する田中以外には吉永則雄、倉谷和信の2人だけ。吉永は競艇王CCで5日目に水神祭を済ませたばかりで、今回は準優入り→優出が目標になる。また、倉谷は11月末の下関・企業杯Vで土壇場での出場権ゲット。「滑り込みセーフや。今年は意地を見せるよ」と燃えている。悲願のSG初Vは、賞金王シリーズ戦なら可能性十分だ。