賞金王ブログ

2006年賞金王は、王者・松井繁！！

いよいよ、この日がやってきました。2006年SG最終戦「賞金王決定戦」の最終日です。
クリスマスイブとディープインパクトのラストランが重なったこの日、競艇界も負けず劣らずの盛り上がり！
快晴の住之江競艇場には「賞金王決定」の瞬間をこの目で見ようとたくさんの観衆が集まりました。

■賞金王シリーズ戦・優勝戦

大一番の前に行われた「賞金王シリーズ戦・優勝戦」。こちらにはSG初優勝がかかった赤岩善生選手が1号艇に座り、期待が集まります。レースは枠なりでスタート。好スタートを決めた2号艇・服部幸男選手が差しますが、バックストレッチで赤岩選手と服部選手が併走状態に。1周ホームストレッチで赤岩選手が抜いて決着します。

SG初優勝を挙げた赤岩選手が表彰式から戻ると、迎えたのは同じレースで3着だった菊地孝平選手。気持ちを切り替えて、仲間の勝利を心から祝福します。その後、地元・愛知の選手を中心に、SG初優勝の水神祭が行われました。　

水温8度の水面に、勢いよくダイブした赤岩選手。第一声は「寒い！」。クールな赤岩選手らしく、はしゃぐことはありませんでしたが、仲間や先輩に「ありがとうございましたー！」と男らしく告げ、笑顔を見せていました。

■賞金王決定戦

賞金王決定戦の絶好枠・1号艇を手にしたのは、松井繁選手。昨年は出場できなかったこの大舞台のトライアルで順調に成績を残し、狙いどおり決定戦・1号艇を得ました。ピットでは、地元の期待を背負った重圧を感じさせない、普段と変わらないリラックスした面持ちです。整備士と談笑する姿は普段の一般戦と変わらず、よほど、レースに自信があるのだと思わせる落ち着きぶりでした。

2号艇・魚谷選手もレース前のインタビューで「自分が一番仕上がっている」と言い切ったほど、機力に自信があるのか、ピットでは同期の原田幸哉選手と談笑している姿が見られました。
3号艇・山崎智也選手はクールな表情で試運転をしつつ、顔見知りの記者と休憩室で話しこむなどマイペースに過ごしていました。

プロペラ調整室に、15時ごろまで入って調整していたのは、4号艇・瓜生正義選手。どうやら苦戦しているようで、岩崎正哉選手にアドバイスをもらいながら、正解を探り当てていました。

5号艇・中村有裕選手は、ほかの選手と交わることなく一人で集中力を高めているといった様子。MB記念の優勝戦前にも行っていたストレッチをここでも済ませ、あの時と同じ優勝へ向け気合を注入していました。

6号艇・坪井康晴選手は、ほかのレースのボート揚げを最後まで手伝ったり、地元の同期・横澤剛治選手や服部幸男選手と話すときには笑顔も見せ、決定戦の緊張感はまだないといった表情をしていました。

そして待ちに待った大一番。進入は枠なりで、スタートで飛び出した5号艇・中村選手が1マークへ鋭く切り込みますが、4号艇・瓜生選手の艇にぶつかります。もつれた隙に、コンマ10と狙いすましたスタートを決めた松井繁選手が、インから押し切り、バックストレッチでは早くも独走態勢に。そのまま、危なげない旋回を重ねて、見事優勝を勝ち取りました。

レース前のインタビューでは、「お客さんの声援が力になる！」と語っていた松井選手。金色のジャンパーと決定戦優勝者だけが乗れる艇でウイニングランに登場すると、力をくれた大観衆に丁寧に手を振り、声援に応えながらゆっくりゆっくりピットへ向かいます。
ピットに戻った松井選手がまず向かったのは、普段支えてくれる家族のもと。妻と娘とがっしりと抱き合って優勝を再び噛み締めます。いつも支えてくれるファンと家族に祝福され、満面の笑みを浮かべた王者。この1年の、いや昨年出場できなかった悔しさも含め、たまりにたまったものを自らの力で発散でき、これ以上ない幸せといった様子でした。

賞金王シリーズ戦5日目、決定戦3日目レポート

5日目は快晴。ピットは寒いだろうと防寒対策バッチリで望んだ取材班が汗ばむほど、暖かい陽気に包まれたこの日、シリーズ戦では準優勝戦、決定戦ではトライアル3日目を迎えます。
レース5日目とあり、ピットは静かで落ち着いた雰囲気。選手それぞれが思い思いにエンジンやペラの調整をしているといった様子でした。
プロペラ調整室では、選手が多く詰め掛け大盛況。レース5日目でも、自分の納得のいく仕上がりを目指した調整に余念がありません。

■ シリーズ戦　準優勝戦
【8レース】1号艇の赤岩善生選手が危なげなくイン逃げで勝利、2着には、3号艇・飯島昌弘選手と最終マークまでデットヒートを演じ、逆転した中野次郎選手が入りました。
【9レース】1号艇・江口晃生選手と2号艇・菊地孝平選手の熾烈なトップ争いが繰り広げられました。結果、3周1マークで菊地選手が逆転し、1着でゴールしました。
【10レース】1号艇・服部幸男選手がトップスタートを切りイン逃げで勝利、続く2号艇の原田幸哉選手が2着に入りました。
シリーズ戦の準優勝戦は波乱なく、順当に好枠の選手が優勝戦進出を果たしています。

☆シリーズ戦　優勝戦　進出メンバー☆
1号艇　赤岩善生
2号艇　服部幸男
3号艇　菊地孝平
4号艇　江口晃生
5号艇　原田幸哉
6号艇　中野次郎

■　決定戦　トライアル戦
決定戦トライアルは11レース、12レースともイン逃げが決まり、1号艇だった、山崎智也選手、松井繁選手が勝利！　両選手とも最終日最終レースの賞金王決定戦にコマを進めました。
賞金王決定戦に進出したメンバー中、魚谷選手、坪井選手、中村選手は初賞金王での決定戦進出。過去の賞金王決定戦を振り返ると第1回を除いて、初出場選手の優勝はありません。今大会でこのジンクスが破られるのでしょうか？！　はたまた、絶好枠の1号艇に陣取る松井選手の圧勝劇となるのでしょうか？　
いよいよ明日、2006年の賞金王が決定！　今年最後のビッグレースの優勝戦をお見逃しなく！！

☆賞金王決定戦　進出メンバー
1号艇　松井　繁
2号艇　魚谷智之
3号艇　山崎智也
4号艇　瓜生正義
5号艇　中村有裕
6号艇　坪井康晴

賞金王トライアル3日目 選手コメント！

■12月24日（日）　11R順位決定戦

1号艇・三嶌誠司

3着を走っていた地点で、（決定戦の）次点になるのは分かっていました。スタートで遅れたけど展開は良かったですね。出足関係は変わらずいいし、乗りづらさもなかったです。

2号艇・辻栄蔵

足は3戦目が今節で一番良かったです。敗因は展開です。仕方ないですね。

3号艇・上瀧和則

3戦目はピット離れ仕様にしました。もう言い訳は何もないです。

4号艇・川崎智幸

いろいろ整備して、3戦目が一番全体的にマシになっていました。でも、12人の中では出ていないですよ。またあした何か作業を考えます。

5号艇・濱野谷憲吾

1マークは普通にまくり差せるはずだったのに、舟が浮きました。伸び型になっていたかもしれませんね。スタートも結構いいのをいけたのに…。

6号艇・中澤和志

前検から本当に足は仕上がっています。どの足も悪くはないです。でも、今回は1マークの展開も悪かったし、進入も厳しくていけなかったですね。3日間はすべてにおいて勉強でした。最終日はシッカリ調整して結果を出して帰りたいです。

■12月24日（日）12R賞金王決定戦

1号艇・松井繁

始めから1枠を狙ってきたし、順調にいけましたね。今までは賞金王に入る前にリズムを崩したり、ペラを壊したりで、いい状態で入ったことがなかったけど、今回は入る前からペラに目処がついていたし、人と一緒くらいならチャンスはあると思っていました。3戦目は直前にギア調整をやってもう1つ良くなっていました。抜ける足ではないけど、6人に負ける足ではないです。去年のこともあるし、1回りも2回りも大きくなった自分を見せるつもりで自信を持ってやっているけど、それでいいレースができていると思っています。

2号艇・魚谷智之

3戦目はスタートを慎重になりすぎました。反省ですね。1コーナーで後手を踏んだのがすべてです。足は今日もすごく良かったですよ。道中で競っても力強かったです。1号艇を狙っていったけど、やることはやり尽したし納得です。ペラも今日くらいの感じでいけたらいいですね。決定戦は楽しみでワクワクしていますよ。特別なことをしないでいつも通りやりたいと思っています。日に日に足も良くなっているし、その分気持ちもリラックスしています。

3号艇・山崎智也

初日のペラに戻して、ギアをやって足はまあまあ良くなっています。展開次第でどうにかなりそうな足です。それでペラを叩き直してみたけど、あとはグリップがくればいいんですけど…。その辺を煮詰め直したいです。スタートは100から持ったし、内からの足も悪くはないと思いますよ。住之江で決定戦を乗れてうれしいし、当然優勝を狙うしかないです。

4号艇・瓜生正義

2戦目から直線の足は良さそうです。出足はちょっと甘いけど、これも回転次第です。2戦目と3戦目を参考にして調整していきたいです。外が来なければカドくらいからいきたいけど、ダッシュのスタートは正直分かりません。スローからいくかもしれません。今回は冷静に走れていると思います。

5号艇・中村有裕

3戦目はスタートも全速で行けたし、コーナーのかかりも良かったです。足は好調のまま維持できています。いつも通りのレースもできていると思います。バランスが取れていて、レースがしやすい足です。コースは枠近辺から行きたいです。課題はピット離れですね。自分のピット離れは下手くそなんで、それが課題です。3戦目は自分を追い込んでいこうと思ってレースしました。今のところプレッシャーはないけど、あしたになってどうか？

6号艇・坪井康晴

決定戦に乗れて）うれしいです。ホッとしました。3戦目は1マークで少し躊躇しました。1等取りなら一か八かで締めたかもしれないけど、2等取りだったんでつぶされるよりは、と思いました。足は初日と比べてレースしやすくなりました。足はいいけど自分の納得できるところまでもう少し持っていければいいですね。ほかともヒケを取らない足だけど、自分では100％ではないので、近づけるようにしたいです。1号艇とは違うし、どんなプレッシャーがかかるか分からないけど、（6号艇で）ほかの人と違って、気楽にレースできますね。ピット離れが一緒だったら、自分のスタイルを崩さずに、6コースからでも展開はあると思います。

5日目シリーズ戦選手コメント

■12月24日（日）　10Rシリーズ戦　優勝戦

1号艇・赤岩善生

SG初優出は最高にうれしいですね。いつも最終日まであきらめずに走ってきた結果が出たのだと思います。準優のスタートは思った通りの全速でバッチリ行けました。1コーナーで抜け出た展開だったけど乗りやすさもありました。4日目に道中で競って、完全にいい足しているなと自分で思いました。自分が一番欲しい行き足、回った後の足が特にいいです。スローの方が生かせる足です。100まで入ってもスタート特訓では大丈夫でした。賞金王シリーズなんでSGと意識していなかったのが一番良かったのかもしれないですね。インからなら思い切ってスタートも行けると思います。悔いのないレースをしたいです。

2号艇・服部幸男

行き足から伸びにかけてが特に気に入っていて、一番いいです。かかりは日によって違うけど、プロペラの回転さえ合ってくれればシッカリかかってくれると思います。準優のかかりは70点くらいですね。スタートは全速コンマ10を目指しています。進入はどうなるかは分からないけど、ピット離れも出て行く感じではないけど大丈夫です。普通に行けば枠なりでしょう。（赤岩）善生とはよく足合わせをさせてもらっているけど一緒くらいです。多少自分の方が伸びるかな？　ってくらいで、善生もよく出していると思います。優勝のチャンスも十分あると思うしベストを尽くします。

3号艇・菊地孝平

一瞬の出足が（江口より）ボクの方がいいのだと思います。準優はそれを生かせたレースができました。予選道中はもうちょっと獲れる展開があったけど、3日目にシックリこなくて試運転を繰り返していました。中堅上位まではいくけど、準優の1号艇3人（江口、赤岩、服部）と（原田）幸哉さんの4人には試運転で結構やられます。特に伸びの部分でやられますね。それを目指してやっているんですけど、なかなかこなくて…。素性を聞いているとほんとに良くないみたいで、ボクの力では限界かな？　出足型だと思うから、少しでも内から、80までは行ける準備をしています。

4号艇・江口晃生

SG優勝戦は何回乗ってもうれしいですよ。準優は2周2マークは自分の油断ですね。気の緩みです。足は3日目が一番良かったんですけど、4日目、5日目と気温と気圧の影響でやや回らずで、その分伸びが良くなっていたけど乗りづらさがありました。スタートも全速で行った方が伸び返す自信があったけど、先行された分、余裕がなかったですね。スタート特訓では完全に合っているんですけど、本番で行ききれていないですね。4号艇だったら、3、4コースがいいですね。減音型の2コースはあんまりおいしくはないと思っています。枠近辺のスロー、ダッシュどちらでも、できればスローの方がいいですね。

5号艇・原田幸哉

準優のスタートは全速で行きたかったんで、ためすぎて失敗しました。足は回転が合ってきてかなり乗りやすいし、思ったところに舟をもっていける感じが日に日に良くなっています。最初は行き足、伸びが良かったけど、今はバランスが取れてきて全部がいいですよ。スリット近辺の足もかなりいいです。コースは6号艇の選手が動かない限り5コースから行きます。赤岩が勝ってくれるのもうれしいけど、ボクも勝ちたいんでどちらかが勝てば最高にうれしい日になると思います。

6号艇・中野次郎

(3周2マークは）完全についていますね。SG初優出はうれしいです。今年はSGのレベルの違いを感じたんで、勉強になった一年でした。スタートは自分なりに行けてるとは思っていますけど、準優はもうちょっと早いのを行きたかったんですけど…。少し度胸がないですね。足は小回りして出て行く感じで出足がいいですね。伸びは上位と比べると若干弱いです。ピット離れも上と比べると1歩出るほどはないけど、半分くらいならいくし、いいと思います。メンバー次第だけど枠なりでいきます。

松井が2度目のチャンピオンに! 決定戦 最終日（12/24）賞金王決定戦 事前レポート

　決定戦の枠番は得点順。1号艇を手にした松井のパワーが一歩リードとみたい。「グリップが掛かるようになってきた」とターン回りに自信だ。コース取りで大きく動く選手が見当たらず、変わるとすれば、坪井が5コースで中村が6コースになるくらいか。前付けに出る選手がいなけば、松井のインは楽になる。小回りブイを少し入ったあたりからのスタートだろう。「エンジンは仕上がっている」のなら、遅れることは考えにくい。魚谷の2コース差しが届くがどうかがポイント。魚谷は2コースからまくる展開は考えなくても良い。魚谷が差し構えになら、山崎はその内に差せるかどうか。魚谷は早差しタイプだけに、1着か着外の傾向が強い。松井を差し切るパワーはないとみた。

　ダッシュ選択は瓜生から外の選手3名。展開の鍵を握るのは山崎のスタートだ。フライング持ち、さらに賞金王決定戦で過去にフライングを切っている。いくら強気な山崎でもスタートは慎重になる。そうなると瓜生がまくり差しを決めやすくなる。トライアル3回戦では魚谷、坪井を振り切った。パワー的にみて、松井の次のランクと見たい。スピードの乗ったまくり差しなら2着は十分にある。

　中村、坪井はスタートを踏み込んでまくり差しに出るしかないだろう。この2人は瓜生がスロー発進になった場合のみ出番が出てくる。

舟券の狙いは松井を1着軸にして瓜生の2着。3着は流し買い。これを中心にすればどうだろう。

カドは江口か原田か?! シリーズ戦 最終日（12/24） 優勝戦事前レポート

　今年から、賞金王シリーズで優勝しても来年のSG優先出場権はない。江口は大村MB大賞と桐生周年の優勝があり、来年3月の総理杯の出場権は手に入れている。前付けはないだろう。江口の前付けがないのなら、進入はスロー4艇にダッシュ2艇になるのか、それともスロー3艇、ダッシュ3艇か。3対3の進入だと差し構えの江口にカドの威力はない。スロー勢が有利な流れになる。

　服部は「伸び型」で菊地の攻めをブロックする役目。服部を壁にして赤岩の逃げが有力だ。菊地は服部の動きに乗るしかないが、服部に赤岩をつぶすだけのパワーはない。それなら菊地の出番もなくなる。スロー4艇だと展開は変わる。江口がカド受けの役目を果たさない。原田が0台のスタートで仕掛けからまくる展開がある。中野の差しを引き出せば高配当が約束されるだろう。

賞金王シリーズ戦4日目・決定戦2日目レポート

　12月22日、シリーズ戦は4日目、決定戦は2日目に突入。今日の見どころはなんといっても明日(12月23日)のシリーズ準優勝戦出場に向けての各選手の勝負駆けです。もちろん決定戦メンバーは一戦たりとも気を抜けないレースが続きます。

　寒さがぐんとやわらいだ今日は、ピットも比較的暖か。こういう日は取材もぐんと楽になります。気のせいか選手の姿をピットで見かける回数も多いような・・・。
さて、午後からはシリーズ戦・準優ボーダーラインの選手が出場するレースが目白押し。レースが始まるとピット内に設置されている数台のテレビを選手、記者が囲み戦況を見守ります。
   　会心のレースで明日の準優勝戦出場を確定させたのが、第5レースで1着を取った田中信一郎選手。前日の得点率ランキング17位から9位へランクアップ。圏外から見事、準優進出を決めたのが、この日のレースを2着にまとめた吉川元浩選手と石渡鉄兵選手。それぞれ20位から17位、23位から18位へランクアップし明日につなげています。
　逆に、圏外へ押し出されたのは、前日まで得点率ランキング6位につけていた井口佳典選手と18位の重野哲之選手。それぞれ19位、23位に後退し、初出場、初準優出はなりませんでした。
　一方、赤岩善生選手、江口晃生選手、服部幸男選手、原田幸哉選手、菊地孝平選手ら得点率ランキング上位陣は、3連単に絡む走りで依然好調。終始、落ち着いた雰囲気を漂わせていた服部選手が印象的でした。

■12/22現在のシリーズ戦・得点率ランキング（準優勝戦出場メンバー）
順位　　登番/選手名　得点率
-------------------------------
1位　3946/赤岩　善生　8.67
2位　3159/江口　晃生　8.17
3位　3422/服部　幸男　8.00
4位　3779/原田　幸哉　8.00
5位　3960/菊地　孝平　7.33
6位　4075/中野　次郎　7.00
7位　3679/飯島　昌弘　6.67
8位　3897/白井　英治　6.60
9位　3556/田中信一郎　6.60
10位　3024/西島　義則　6.50
11位　4044/湯川　浩司　6.20
12位　3246/星野　政彦　6.20
13位　3304/烏野　賢太　6.17
14位　3502/渡邉　英児　6.00
15位　3589/西村　　勝　6.00
16位　3822/平尾　崇典　6.00
17位　3854/吉川　元浩　6.00
18位　3716/石渡　鉄兵　6.00
-------------------------------
※最高タイム順

　決定戦は今日が2日目。ただ、4日間しかないため、昨日、成績の悪かった選手は今日のレースで挽回しておかないと、取り返しがつかないことになります。昨日5着だった瓜生正義選手は最後まで入念に整備をしていました。また、昨日1着の魚谷智之選手は同じ兵庫支部の選手と談笑するなどリラックスムード。同じく昨日1着だった松井繁選手も整備に正解が出て、さらに状態が良くなったせいか、午後からは時折笑顔を見せ、試運転のため水面に出ていました。
　一方、あまり水面に出ていなかったのが中村有裕選手と上瀧和則選手。水面での調整はあまり必要ないと判断したのでしょうか？

　さて、レースも後半になるとさすがに冷え込んできます。そして、レースの終わった選手は次々と宿舎へ帰っていき、ピットもなんだか寂しくなります。レースとレースの間隔が長く感じてくる頃です。
　そうこうしているうちに決定戦トライアル11レースが始まりました。結果は、好スタートを切った辻栄蔵選手が昨日(6着)のリベンジを果たし1着をゲット。昨日2着だった初出場の中村有裕選手は1マークでもたつき6着という結果に、ガックリ肩を落として戻ってきました。
　12レースでも昨日5着だった瓜生選手が1着を取り望みをつなげ、最後の6つのイス取りは混戦模様になっています。

■12/22現在の決定戦・得点率ランキング
順位　　登番/選手名　得点率
-------------------------------
1位　3780/魚谷　智之　9.50
2位　3415/松井　　繁　8.50
3位　3783/瓜生　正義　7.50
4位　3622/山崎　智也　7.50
5位　3719/辻　　栄蔵　7.00
6位　4012/中村　有裕　6.50
7位　3959/坪井　康晴　6.50
8位　3541/三嶌　誠司　6.50
9位　3307/上瀧　和則　6.50
10位　3590/濱野谷憲吾　6.00
11位　3300/川崎　智幸　5.50
12位　3952/中澤　和志　4.50
-------------------------------
※最高タイム順

　明日はいよいよシリーズ優勝戦出場の6名と賞金王決定戦出場の6名が決定します。高校野球では準決勝が一番面白いといわれています。競艇も全く同じ。明日こそ見逃せませんよ!

決定戦トライアル2日目選手コメント！

■12月23日（土）トライアル3日目　第11レース

1号艇・山崎智也
初日のプロペラが全然使えなくなっていて、違うペラで行きました。でも、これももうひとつですね。やっぱり乗りづらさがあります。その辺りが課題です。何とか調整を合わせたいですね。スタートはまあまあ行っています。

2号艇・魚谷智之
スタートは速いと思いながら入っていると思ったんで行きました。追い風の中でもよくかかってくれたし、足は変わらず文句なしです。自分の中で一番やと思っています。決定戦に乗ることが1つの目標だったけど達成できそうなんで、1つでもいい枠をとることを目標に切り替えて集中していきます。

3号艇・坪井康晴
2日目は早くからペラ調整をして何とか間に合いました。伸びはスリットから出て行くし、これを落とさずに出足が良くなっていました。大分いい足になったけど、欲を言えばもうちょっと、安心できる足にしたいです。これを煮詰めていきます。乗り心地も初日よりはいいです。2着以内に入りたいですね。

4号艇・中澤和志
1マークは展開がなかったし、バウンドしてしまったのもありました。けど、足は変わらずバランスが取れていて出足、伸びとどちらの足も悪くはないですよ。ペラに集中してやっていきます。

5号艇・中村有裕
1マークは自分のミスです。足は変わらずいいですよ。乗り心地も初日と一緒くらいはあります。バランスが取れた足です。

6号艇・上瀧和則
1マークは行き過ぎました。自分が下手でターンミスですね。初日よりも全体的に足は良くなっています。乗り心地も普通よりはいいです。スタートは放って助かりましたけど、まだ分かっていないです。

12月23日（土）トライアル3日目　第12レース
1号艇・松井繁
2日目のスタートは思いっきり行きました。部品交換の発表がないところやけど、朝に整備をしてそれが良かったですね。初日に気になっていたグリップを含めて全部いいですよ。ほかより抜き出た足はないけど、総合したら一番出ているんとちゃうかな？

2号艇・瓜生正義
岩崎くんのおかげですね。朝から使っていたペラがダメだったんで、岩崎くんのペラを見てその通りにたたき変えて行きました。まだ少し乗りづらさがあるけど、初日よりはいいですよ。ペラとギアケースの調整をする程度です。とりあえず1着を目指します。

3号艇・濱野谷憲吾
チルトを上げていったけど、下げたほうが良かったですね。ちょっと合っていなかったです。本体自体は少しずつ良くなってきているので、チルトを下げればいいと思います。スタートは全速で行けました。

4号艇・辻栄蔵
ペラが良くなっていますね。方向性がだいたい見えてきました。スリット後にちょっと伸びて、どちらかといえば伸びの方がいいです。回り足と乗り心地がほんのちょっと悪いけどレースをできないことはないです。この部分を煮詰めていきたいですね。新品リングを入れているので、もう一度新品リングを入れるかどうか整備士さんと相談します。

5号艇・川崎智幸
ひと通り別のエンジンみたいになるまで整備をやったけど、出ていないですね。よく1マークまで持たせたなぁと思うくらいです。スタートして下がるし、バックも伸びられるし、いいところが1つもないです。これで整備は終わりではなく、もう1回いきます。

6号艇・三嶌誠司
初日と同じで、伸びでやられる人がいるけど、ターン回りと出足、乗り心地はいいですよ。このエンジンを考えれば上出来です。スタートで放ったし、まだ難しいところがありますね。　

賞金王決定戦 トライアル初日

12月21日、天気は曇り空となりましたが、冷たい風を受けながら心はピリッと引き締まる思いです。そう、今日は待ちに待った賞金王決定戦トライアル初日。艇界の頂点を極める注目レースの第一戦がここに始まるのです。

取材班がピットに到着したのは13：00、シリーズ戦に出場の選手たちが忙しくピットを飛び回っています。そんな中、いました、いました、あの12名の選手たちが！

■初日第11レース・トライアル

　
今回運よくエースモーターを手にした瓜生正義選手ですが、早い時間から熱心に整備に取り組む姿が目に留まりました。抜群のモーターを引いただけに、自分との相性を少しずつ合わせていっているといった印象。そして初出場のひとりである坪井康晴選手、彼はぺラの調整を繰り返しています。ぺラ修正室での、この真剣な眼差しをご覧ください。その0.0ミリが勝敗を分けるのです。

少し時間は経って14：00を過ぎた頃、上瀧和則選手と三嶌誠司選手が艇を並べてエンジンの調整。なにやら情報交換もしている様子です。ところで、上瀧選手の着用ジャケットはすごい！　黒地に金でJOの文字、勝利への気迫が感じられます。三嶌選手は、黙々と作業を続けます。

兵庫のエースとして期待が掛かっている魚谷智之選手は、緊張感の漂う空気の中、マイペースに試運転を続けていました。適度にリラックスしており、横西奏恵選手と仲良く談笑している姿も垣間見られます。なんだかいい笑顔でしょう。

そして14：30を過ぎたころ、何度か試運転した後の山崎智也選手。なんと、新聞社の企画の撮影にも気前よく対応していらっしゃる。カメラにもいつもの笑顔で応えます。先ほどの魚谷選手を超える、そのリラックス加減はさすがです。

そして迎えた11レース。結果は5コースからのまくり差しで魚谷選手のV！そして2着につけたのは山崎選手。

艇から降りてカメラに囲まれる魚谷選手はやや興奮気味にも、爽やかな笑顔をみせます。初出場にして、特別気負うことなく1勝を手にした魚谷選手。明日からの活躍が楽しみになってきました。山崎選手は手始めのレースでは、まずまずといった表情。この後も、リズムよくマイペースに得点を上げていけるといいですね。

■初日第12レース・トライアル

 

狙いどおりのモーターを引き、前検でも「足はいい」とコメントしていた松井繁選手でしたが、今日のピットではピリピリムード。赤岩善生選手にアドバイスをするときは笑顔も見られましたが、調整が思うように行ってないのか、慌しく試運転を繰り返していました。

賞金王初出場の中村有裕選手は、表情が固く緊張感が張り詰めている様子。試運転を繰り返し、足の感触を何度も確かめていました。中村選手とは対象的に落ち着いたように見えたのが、こちらも初出場の中澤和志選手と昨年の覇者・辻栄蔵選手。特に辻選手は、試運転前にもいつものひょうきんな笑顔をみせる場面もありました。

渋い顔で試運転を繰り返したのは、濱野谷憲吾選手。前検後に、「エンジンが全体的にパッとしなかった」とコメントしていましたが、その解消に取り組んでいました。

前検ではエンジンに「全くいいとこなし」とコメントしていた川崎選手は、今日も整備に苦戦していたのか、他の選手がピットに出てきた第8レース前でも、整備室に残って整備士からアドバイスを受けていました。

そして迎えた最終レース。結果はインから押し切った松井選手の圧勝。

誰もが欲しがるトライアルの1勝を手にした松井選手ですが、レース後のインタビューでは、「足自体はいいが、ペラとのマッチングがまだ」と不満のある様子。それは、松井選手が今日の一勝ではなく、最終日の「賞金王決定戦」での勝利を見据えているから。賞金王に向け、一分の気も抜かない王者が、いつ満足する足になるのか。明日からのレースにも大注目です。

決定戦トライアル初日選手コメント！

■12月22日（金）トライアル2日目　第11レース

1号艇・川崎智幸
全然出ていないです。良くなくて、レースに参加できていないです。乗りやすそうに見えるのも握って回っていないだけです。整備をしても一向に良くならないですね。

2号艇・中村有裕
スタートは自分の安全圏だと思って全速で行きました。エンジンは愛情を込めただけで大したことはしていません。回った時の足もまずまずだし、試運転ではやられることはありませんでした。流れに沿ってどこからでもいける足です。

3号艇・三嶌誠司
出足はいいですよ。もうちょっと伸びてくれればいいけど…。まあまああるしエンジンの底力を信じていきます。本体の点検もしたし、あとは微調整だけです。乗りやすさもあります。内向きの足なんで、抽選で内枠が欲しいですね。

4号艇・辻栄蔵
スタートはコンマ03で残っていて良かったですね。整備をして前検より良くはなっています。でも足は普通。少し乗りづらさもあります。明日また何か作業を考えます。

5号艇・山崎智也
1マークはターンマークに当たらなければ…。いつもの住之江より乗りやすいし、まあまあいけています。直線の足も悪くはないと思います。コースは枠次第で考えます。試運転で使うペラも決めます。

6号艇・坪井康晴
カドでチャンスと思ったけど、スタートを見ながら行って思い切って行けなかった。1マークでもかかり過ぎていました。伸びは悪くはないけど、出足がもう少し欲しいですね。プロペラの調整で。

■12月22日（金）トライアル2日目　第12レース

1号艇・瓜生正義
ペラを合わせきれていなくて、乗りづらさがありました。でも、行き足が良くなっている分、足は悪くないです。でもスタートがまだ分かっていないです。

2号艇・上瀧和則
スタートでアジャストはしていないけど、様子を見ながら行ってしまいました。前検から冷える状態を考えて調整をしています。いい足だし、出ていると思います。けど、もっと出ると思うし、もっと上積みを狙います。

3号艇・中澤和志
いいと思います。昼のプロペラ調整はしない方がいいかもしれないですね。レースの時と気温が大分違う。足自体はいい方向に向かっています。ただ、スタートが思い切っていけず…。

4号艇・魚谷智之
やっぱり初めてのレースで緊張したけど自分の力を出せました。エンジンは今年の中で一番仕上がっています。ボクのいいときの特徴はピット離れが悪いんですけど、そこも何とかなりそうなんで、解消できれば文句なし。行き足、伸びもエグイですよ。カカリの時の足もボクの思い通りに舟が動いてくれます。次の日に向けてコンディションを合わせて。スタートは速くないタイプだけど、それなりに行けばやられることはないし、深くても持ちそうです。

5号艇・濱野谷憲吾
前検よりも大分良くなっています。ペラに目処もたってきました。ただ、起こしとかが少し重いのが気になります。ほかとの比較は今のセッティングでまだ足合わせをしていないので分からないです。

6号艇・松井繁
ターンのグリップ力が自分の思っているレベルではないです。（前検と初日）2日間いろいろやりながら乗り倒したんやけど現象は一緒。エンジンに問題があるのかな？　足はいいんやけど、この部分がくればもっとおもしろいかな？　出足がもっと良かったらもっと良くなると思います。足合わせでは負けない足はあります。（6号艇は）一番アカンのを引いてしまいました。これも試練かもしれないですね。動くことも6コースも考えます。